格闘技初心者のための基本  キックボクシングの構え編

 

格闘技を始めるにあたって、まず最初に習得するべきは打撃です。その中でもまずは基本中の基本、“構え”が重要です。正しい構えがなければ、効果的な攻撃や防御ができず、試合での勝利に繋がりません。今回は、キックボクシングの構えについて詳しく解説します。あくまでもキックボクシングの構えの基本です。MMAやボクシングとは違いますが、少しは参考にできるかと思いますので、是非ご覧ください!

 

 

基本として、動きやすくてかっこいい"構え"がいい構えだと思います。この解説を見て、鏡の前で構えていただいて、動きやすくてかっかいいなぁと思ったらそれがいい構えだと私は考えます。

構えのスタンスはオーソドックス(右構え)とサウスポー(左構え)があり、右利きはオーソドックス、左利きはサウスポーに構えるのが一般的です。今回はオーソドックスの構えの解説をしていきたいと思います。

下半身、上半身、ステップの仕方に分けて解説して行きます。

 

・下半身

 

足幅はだいたい肩幅

…足幅は自分が動きやすくて膝を上げやすいくらいの幅がいいと思います。それが一般的に縦横だいたい肩幅くらいになります。

 

つま先はまっすぐ

…つま先はまっすぐ向けます。開き過ぎず、内側に向き過ぎないようにします。内側に向きすぎると蹴りのカットがしづらくなるため、ローキックやミドルキックをくらいやすくなります。

 

かかとを上げて重心を下げる

…かかとを少し上げるだけで、地面を蹴りやすくなり動きやすくなります。そして、重心を下げる(膝を曲げる)ことによって、前後左右に動きやすくなります。

重心の比率は前後でだいたい4:6くらいがいいと思います。人によって感覚の違いはありますが、蹴りのカットがしやすいため、キックボクシングにおいては若干後ろ気味の方がいいとされています。

 

 


・上半身

 

拳は目線あたりに

…右の拳は頬骨を触って拳のてっぺんを目線あたりにおいておきます。左の拳は目線あたりから拳1個分だけ顔の前にだしておきます。

 

脇を締める

…脇を締めて、左肘を挙げておきます。

 

へそをやや右に向ける

…ヘソをやや右に向けて前蹴りをもろにくらいにくくします。

 

目線は相手の胸あたり

…顔は前を向き、顎を引いて、目線は相手の胸あたりをぼんやり見るようにすると、相手の体全体が見えるようになり、多くの攻撃に反応できるようになります。

目線に関しては人それぞれで変わる場合があるので、相手の拳やヘソあたりなどいろんなところを見るようにして、自分で試して攻撃を見やすい目線を探すといいと思います。

 

 


・ステップ

 

奥足で動く

…ステップをすることで、最初の構えが崩れてしまうことがあります。格闘技で使うステップはサイドステップではありません。

右に行く場合は左足、左に行く場合は右足、前に行く場合は後ろ足、後ろに行く場合は前足で地面を蹴ってステップを踏むと基本の構えが崩れづらくなります。

 

 

両足を地面から離さない

…ステップというとジャンプするようにぴょんぴょん跳ねる人がいますが、両足を地面から離してしまうと、ローキックのカットがしづらくなります。どちらか片方の足は地面についているように、すり足をする(スライドさせる)ようにステップを踏むといいでしょう。

 

キックボクシングの構えは、攻撃や防御において非常に重要な役割を果たします。正しい構えを身につけることで、効果的な攻撃や的確な防御を行い、相手を制することができます。この記事では、キックボクシングの構えの基本を解説しました。正しい構えを身につけて、自分のスタイルに合わせた攻撃や防御を行ってみてください。

 

人によって教え方や表現の仕方に違いがありますので、全てを鵜呑みにせず、自分の体で実践してみて、良ければ参考にしていただけるとありがたいです。